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全身全霊
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7月1日~5日まで、

平成21年度 リージョナルシアター事業
~演劇における地域交流プログラムづくり~ に参加して来ました。

これはとっても簡単に説明すると、
地方の劇団と劇場がタッグを組んで、その地方に演劇を使って恩返ししろよ
みたいな企画で、

具体的にはその地方の小中学校に出向き、演劇を通して
子供達にコミュニケーションの大切さ、とか
個を認め合う大切さ、など(何か)を伝えることを目的としています。


その演劇講習プログラム(ワークショップ)を組む為に経験豊かなアドバイザーから
アドバイスを受けて、
5日間で演劇ワークショップを作り上げるのですが・・・・

ココから先はあくまでも僕の感想です。





正直に申し上げて、過酷でした。

それは「アドバイザーが滅茶苦茶厳しい」とか、
「物凄い過密スケジュール」とか、そんな単純なことではなくて、
(それなら100倍楽でした)

演劇を通して人に何かを伝えることは、演劇に取り組むアーティスト自身の
アイデンティティーの全身全霊を掛けて取り組まないといけないんだ、
ということまで考えていなかった甘さがあって、それを乗り越える過酷さでした。

ですので、今はまだこの5日間のことはあんまり考えたくありません。
それくらい揺さぶられ、叩きつけられ、無力感に苛まれた日々でした。
(これはあくまでも僕の感想です)

もちろん講習を受けたワークショップは楽しかったし、これ以上ないくらい充実していたのですが、
その衝撃もまた強烈で、とても冷静に考えられる程落ち着いては居ません。


2007年にもリージョナルシアター事業には参加させて頂いたのですが、
「しんどいなぁ」と感じていた2007年も、今回のプログラムに比べたら相当やさしかった。

「しんどいって言葉の意味が解っていなかったんだなぁ」と思います。

今なら初日の顔合わせで大垣さんが放った一言、
「地獄のプログラムにようこそ~」の意味も解るってもんです。


今はただ、この企画に参加出来たことを充実感として消化し、
アドバイザーとして様々な意見を下さった
阿部さん、大月さん、そして津村さんに感謝したいと思います。

それから、大垣さんを始めとする(財)地域創造の方々、
そして、会場となったまつもと市民芸術館のスタッフの方々、

そして長崎市文化振興課の岩永さん。

今回はこんな希有な体験をさせて頂き、有難う御座いました。
この経験を大切に育て、これからの演劇活動の糧にしたいと思います。



感謝。





by rawworks | 2009-07-07 13:45 | X2
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RAWWORKSの川内清通です。長崎を拠点に活動する劇団F's Company所属。 rawworks.kawachi@ gmail.com
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